もうすぐ夏ですね!夏になったら来たいのが浴衣ですが、浴衣って見えない場所に使う道具がたくさんあってなかなか全部揃えるのは難しいです。
その中でも「帯板(前板)」という道具は和装をしない人は持っている人が少ないですよね。そんな「帯板(前板)」は浴衣を着る場合にはなくても良いのか?それとも何かで代用できるのか?について説明していきますね。
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浴衣は帯板(前板)なしでもよい?そもそも帯板(前板)って何?
そもそも「帯板(前板)」と聞いて頭にどんなものかイメージできますか?普段洋服で過ごす我々には聞いても良く分からないですよね。
ズバリ、「帯板(前板)」とはこれのことです!
メッシュ前板が メッシュの意味ないほど 汗で濡れてしまうので
ヘチマ前板を 買ってみた。
通気性いいのだろうか
(想像より しっかり してる)#着物#着物練習中 pic.twitter.com/AehHz2hLsu— がままま🐈🐾🐾🐾 (@iimutti) 2019年5月16日
こういう形状の道具を着物を着るときに使った記憶はありませんか?
「帯板(前板)」というのはこの写真のような、丸みのある長方形で、しっかりした固さのある道具です。
最近はメッシュ状のものが多いですが、このツイートの方の帯板(前板)はなんとヘチマで作られているそうです!そんなものが売られているんですね!
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浴衣の帯板(前板)の役割って何?
『浴衣を着るのに必要なもの』
★浴衣(しつけ糸はとっておこう)
★半巾帯
★下駄
★浴衣下(肌着のこと)
★タオル2枚(補正用→あった方が綺麗)
★腰ヒモ3本
★だてじめ1本
★前板(帯がシワにならず綺麗)※好みでかごバッグ、飾り用帯締め pic.twitter.com/E7Jixrqn3o
— すずのき 絹絵屋水戸店 (@kinueyamitoten) 2018年6月13日
では、帯板(前板)とは何の役割があるのでしょうか?
一言で言うと帯を内側に入れて、帯にしわが寄らないようにするための道具です。帯は布で出来ているので固そうに見えてもしわが出来てしまうことがあります。
そんなしわを伸ばすために帯の中に下敷きになるように帯板(前板)を入れることで、帯がピシっとなって綺麗になるんです。帯がピシっとキマッているとカッコいいですよね。
もーすぐ浴衣の季節ですね!!!
可愛い子が着てる浴衣好きなのに毎年気になっちゃうんだけど、おっぱい潰さないなら絶対前板いれて!襟元はきゅっと鎖骨でお願い!他にも衽線だとか背中心だとかなんやかんや色々あるけどこれだけは守って。せっかくかわいいんだから素敵に着てほしいな— 🦄ましろ🌙 (@mashi_tama) 2018年6月3日
浴衣通の方から見ると、浴衣を着こなすのに前板は必須の存在のようです。
家に「帯板(前板)」があるのであればぜひ使って欲しい道具です。浴衣を着た時に一番最初に目がいくのが前側(お腹側)の帯ですからね。帯板(前板)があるならちゃんと使用してピシっときめたいものです。
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浴衣の帯板と前板、後板の違いは?
ところで帯板と前板の違いは分かりますか?
答えはどちらも同じです!
もっと正確にいうと、帯に入れる板状のものを「帯板」といい、帯の前側(お腹側)に入れるものを前板、帯の後ろ側(背中側)に入れるものを後板と呼んでいます。
「帯板」の中に「前板」と呼ばれるものと「後板」と呼ばれるものがあると言えば分かりやすいでしょう。
ですが、「帯板」というと一般的には「前板」のことを指すことの方が多いそうです。「後板」を使うシーンは振袖や花嫁衣裳で飾り帯する場合など限られています。そのため「帯板」=「前板」というイメージが付いたんでしょうね。
なので、この記事では「帯板(前板)」という表記で統一します。
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浴衣は帯板(前板)なしでもよい?100円均一にあるPPシートや厚紙で代用できる!
帯板(前板)が用意できる場合はそれを使えばよいですが、悩ましいのが手元に帯板(前板)がない場合です。何回も浴衣を着る予定があれば購入した方が良いと思いますが、数えるほどしか着る予定がないというのなら、わざわざ購入するのはためらってしまいます。
そんな時、他のもので代用できないか?ということを考えますよね。
安心してください!帯板(前板)は代用できるんです!しかもとってもお得な方法で。
何で代用できるのかというと、厚紙やPP(ポリプロピレン)シートを使います。好きな方をどちらでも使ってください。厚紙は家に使わない厚紙があればそれを使えばよいし、PP(ポリプロピレン)シートは100円均一ショップにも売っています。
曲げられてしっかりした強度があるものなら他の材料でも代用できそうです。
作り方は、厚紙もしくはPPシートを下の表を参考に切るだけです。下のサイズは参考にして自分に合ったサイズにしてください。
幅 | 長さ | |
前板 | 12~14cm程度 | 45~50cm程度 |
後板 | 13~14cm程度 | 27~30cm程度 |
子供用 | 11cm程度 | 24cm程度 |
上の表の大きさに切った後は、角を丸くすることを忘れないでください。角があるままだと帯に引っ掛かってしまいます。
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浴衣は帯板(前板)なしでもよい?みんなはどうしてるの?
浴衣の帯板(前板)がない場合でも、他のもので代用できることは分かりましたが、皆は一体帯板(前板)をどうしているのでしょうか?ツイッターで見つけた声を紹介していきます。
久々に小物触ったな。花嫁用の伊達締めあれば浴衣なら前板なくてもなんとか。半幅帯細めだと前板はみ出しちゃうので。腰紐戻って来たらモスだけど洗わなきゃ汗掻いてるよね
補整はガーゼ派です(娘たちのG↑胸をなだらかにする必需品) pic.twitter.com/4GToLBR4eg— 奄美 (@PLATINUMEXTREME) 2018年8月14日
伊達締めというのは着物を着る時に使う、胴に巻いて使う道具のことです。この方によると伊達締めがあれば、浴衣は帯板(前板)を使わなくてもなんとか着れるそうです。帯板(前板)は無くても、伊達締めなら家にあるという場合は試してみてください。
ただ、伊達締めは帯の下に付けるものなので、伊達締めをすれば帯のしわがなくなるということではないでしょう。
浴衣届いたー!
前に引っ越しした時全部捨ててからずっと欲しかったのだ!
下駄(24cm)、かごバッグ、ゆかた肌着、マジックベルト、腰ひも×2、ゴムつきメッシュ前板、着付けベルト、帯、飾り帯、浴衣の新品セットで4600円て安ない?
メルカリ出品者さま最強かよ pic.twitter.com/iMW8nH8pQX— (ひろ´ᾥ` )ちょ🦍 (@Hiro_chorin) 2018年7月13日
メルカリで探せば安く帯板(前板)を手に入れられるかもしれません。出品者によっては四方セットで売られていることもあるので、浴衣セット一式を格安で手に入れちゃうなんてこともできそうですね。
帯にシワ寄ってる(前板入れてないから)と一気に浴衣感出るしピシっと着る方が可愛いと思う懐古主義派閥
— しゃま (@syama0505) 2018年11月29日
あえて帯板(前板)を入れないという選択肢もあります。この方によると、帯板(前板)を入れずに帯にしわが寄っている状態の方が浴衣感がでるとのこと。ピシっと着た方が可愛いという意見もありますが、あえて浴衣感を出したいというのなら帯板(前板)なしにトライするのもよいかもしれません。
浴衣日常的に着てるけど、腰紐2本と伊達じめ1本と浴衣さえあれば最悪襦袢とかなくても着れてしまう。白っぽい浴衣の時はパンツ透けるからぜった襦袢とか付けた方がいいけど…。前板とかコーリンベルトはあれば綺麗になるんだろうなって思うけどなくてもかっこよく気付ける方法はいくらでもある。
— 咲良はるこ/하루코 (@sakura_hrk) 2018年7月4日
浴衣を日常的に来ている人の意見です。腰ひもと伊達締めがあればかっこよく浴衣を着れるそうです。最初に出した人と同じことを言っていますね。
帯板(前板)なしでも浴衣を着れることは分かりましたが、代わりになる道具が必要そうです。代わりになる道具がないのなら、紹介した方法で手作りした方がよさそうですね。
まとめ
浴衣の帯板(前板)はなしでもOKなのか?ない場合は代用が出来るのか?について紹介しました。
結論としては浴衣を格好良く着たいなら帯板(前板)を使った方がよいです。もし帯板(前板)がなくても今回紹介した方法であれば簡単に作れますよね?あえて帯板(前板)なしに挑戦するのも良いですけど、簡単に作れるんだからさくっと作ったほうが悩む時間が減って良いと思います。
作るのが面倒だったらメルカリなどで中古品を安く買う方法もありますよ。
それでは、格好良い浴衣ライフを送ってくださいね~。